平成25年2月の法話/小島英裕師/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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平成25年2月の法話/小島英裕師


平成25年2月の法話/小島英裕師の画像1
【担 当】 小島英裕 師 〔京都市中京区 宝蔵寺 住職〕
【御 題】 「阿弥陀様の眼差し」

 


 

 


 

 

お寺の玄関前に、紅葉の木があります。紅葉の季節には「紅葉のトンネル」が出来たらいいな、と思い、苗木を植える時、少し斜めに植樹していただきました。その紅葉の木も、春が来るまで、今はただの枯れ木の姿です。

良寛様の有名なお歌に「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」というお歌があります。裏を見せ、表を見せて散る紅葉は、私達人間の姿でもあります。「裏を見せ」という箇所は大事なところだと思います。表では良い行いをしているようでも、そもそも生きることによって、私達は様々な罪障を生んでいます。そんな私達、散って行く紅葉を、温かい眼差しで眺めておられるのは、阿弥陀様ではないでしょうか。

現在NHKで放送中の「純と愛」という朝の連続テレビ小説の中で、主人公の男性は、人間同士の衝突が起こると、「僕には、あなたの本性が見えるんです」という、とても不思議な台詞をつぶやきます。

主人公には人間の「裏」、つまり「本性」が見えるのです。人間の裏が見えるとは、不思議な設定ではありますが、阿弥陀様のお力なら、すべてお見通しだと思うのです。阿弥陀様とご先祖様に、表と裏を見守っていただきながら、私達は「お念仏」を申しているのではないでしょうか。

「申し訳ありません」と、謙虚な心を持たせていただき、「ありがとうございます」と、今日一日が、無事に暮らせる感謝の気持ちを持ちたいものです。

担当は小島英裕でした。

 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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