管長猊下(かんちょうげいか)のお言葉
抑々我が宗派における教義の大要は、 釈迦牟尼佛の 経説に依り、 至心に阿弥陀佛に帰命し、称名念仏し、衆生斉しく阿弥陀佛の願力に託して報土往生の勝果を期し、万民和楽することであります。
されば安心決定の上から、止悪修善利行化他の徳本を積み、社会人心の浄化に努められんことを念願するものであります。
来る平成二十三年にはわが元祖、法然上人八百回大 遠忌を迎えます。この元祖上人の大遠忌際し、私ども浄土末流の一同、この遇い難きご縁に遇うことを喜び、上人の「ただ往生極楽のためには南無阿弥陀佛 と申して疑いなく、往生するぞと思いとりて申すほ かには別の子細そうらわず。」とのご遺言を旨とし、念仏の教えが現在の世に広く理解され流通すること を念願する次第であります。
わが宗派の教えを信奉される檀信徒の皆様は、 称名念仏を通じて報恩感謝の日々を過ごされますこと、切望します。
平成十六年 佛歓喜日
浄土宗西山深草派管長
総本山誓願寺第百弐世法主 大僧正 彰空 合掌